競馬における『クラシック』とは何か
えーと、コメント欄で質問されてとにかく長くなりそうなので別記事で。


クラシックてのは一言で言うと「昔々から行われている伝統的なレース」ということになるんだけど。
一言で済ましてしまうとさすがにアレなので。


昔々、競馬発祥の地イギリスにおいて以下のレースが創設された。
創設の理由は、種牡馬とか繁殖牝馬を定量的な観点から選別する、とかそんなとこ。
3歳牡馬牝馬限定のレースとして、2000ギニー、ダービー、セントレジャー。
3歳牝馬限定のレースとして、1000ギニー、オークス。
どのレースも200年くらいの歴史を持つ伝統的なレースで、当然今も行われている。

中央競馬も、これにならって以下のレースを創設した。
3歳牡馬牝馬限定のレースとして、皐月賞(=2000ギニー)、東京優駿(=ダービー)、菊花賞(=セントレジャー)。
3歳牝馬限定のレースとして、桜花賞(=1000ギニー)、優駿牝馬(=オークス)。
元祖イギリスのクラシックには及ばないものの、それなりに戦前からの歴史はある。

歴史があるだけあって、生産者、馬主、調教師、騎手etc、競馬の関係者にとって
特に『ダービー』という称号は是が非でも欲しいものになっている。
他のGI級レースは勝っても特に何も言われないが、ダービーは勝つと「ダービージョッキー」などと言われたりする。
「ダービー馬」なんて、良くも悪くも一生付きまとう言葉になる。
「ダービー馬なのに・・・」「さすがダービー馬」と事あるごとにいわれるわけ。
時のイギリス首相チャーチルも
「ダービー馬のオーナーになることは一国の宰相になることより難しい」
という言葉を残したと信じられるくらい(作り話らしいねこれ)、名誉なことと思われてるし、
ダービーをはじめとしたクラシックの逸話は世界中で数知れない。
俺に限らず、競馬そこそこやってる人にクラシック語らせたら三日三晩くらい語ってるでしょきっと。


これらのレースは上にも書いたように「3歳牡馬牝馬限定」なので、
競馬ってのはこれらのレースを中心にした「流れ」というものがある。
つまり、

2歳夏(6月中旬くらい):ある世代のデビュー
2歳秋~冬:2歳チャンピオン決定戦
3歳早春:各種クラシックのトライアル(いまこのへん)
3歳春~初夏:牡馬なら大体皐月賞→東京優駿、牝馬なら大体桜花賞→優駿牝馬。これ以降は上の世代ともやりあう。
2歳夏(6月中旬くらい):次の世代のデビュー
3歳秋:菊花賞、秋華賞(クラシックでないけど3歳牝馬限定レース)、それぞれの路線へ

だいたいこんな感じかなあ。
競馬場ではいろんなレースやってるけど、
条件が3歳、2歳となってるレースならこのクラシックを目指す流れに乗ってるレースと見ていい。
4歳「以上」、3歳「以上」となってるレースはもうちょっと違う流れになる。
これはまた別の話かなー。

本番(クラシック)は各18頭しか出走できないので、
その出走枠を巡って2歳夏から賞金稼ぎが始まる。同世代で賞金上位から出れるという形式なので。
わりとさっさと稼いだもん勝ち(それも能力のひとつ)なところがある。
または、トライアルで上位に入れば優先出走権がもらえるので、
賞金足りない馬でもそこで全力投球ていう作戦もある。
いまの時期はまさにそんな時期で、トライアルが・・・て言ってるのはそういうこと。
本番に出るまでが問題だし、もちろん本番も勝ってこそなんだけどね。

とまあ長く書いたけど、これでもわからないことはたくさんあると思うです。
フォローはきっとコメント欄で他の人がしてくれると期待。
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by zilzal999 | 2009-03-22 22:08 | 競馬の話題
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