ものすごくざっくばらんに、慢性腎不全についてまとめてみる(後編)
読んでる人がいるとは思えないけど、あまり気にしない感じで。




日常的な付き合い方
まあ、慣れれば顔洗うとか風呂入るとか歯を磨くとかいうレベルの習慣に組み込まれていくんだけど。


 
 人間なら目の前で手渡せば勝手に飲んでくれるけど、動物はそうもいかない。
 こっち側で無理やり口をあけさせて飲ませる必要がある。超めんどい。
 たいていネフガードという薬を処方される。こんなの。薬というよりは炭(活性炭)という表記が正しい。
 この炭が、本来腎臓が吸着するものを胃とか腸で吸着してそのまま体外に出す。
 100%吸着するとは言わないけど、そのぶん腎臓の負担が減る。
 薬にはデメリットがつきものだけど、これのデメリットは他の薬も吸着してしまうということ。
 朝にこれを飲ませて、夜に他の薬を飲ませるような感じ。


 食事
 腎臓食という、それ専用の食事に切り替える。何がどう違うかというと、塩分がなくタンパク源控えめになる。
 パン屋さんに無塩パンというのがたまに売ってるので、これを見かけたら食べてみると
 塩って偉大だなと思うことしきり。それくらい味がない。
 ものすごい暴論かもだけど、塩とだしを抜いた具なし味噌汁みたいなもんかな・・・。
 ただ、我が家では腎臓食については早々にあきらめた。あまりに食わないので。どんだけグルメだったんだ。
 無塩パンは自宅で作ってましたよ。・・・最後のほう、俺がサボってて作らなかったけど。
 少なくとも高齢犬用のドッグフードにすることは必須。


 点滴
 慢性腎不全で一番効くのはこれ。点滴を中心とした生活になる。一番金がかかる部分でもある。
 酒じゃないんだけど、乱暴に言うと点滴をしたぶんおしっことして出していただくという発想と理解してる。
 で、使うのはこんな針とチューブと点滴パック。
 針は動物の大きさによって違う。もぐみたいな超大型犬はこーいう針というだけ。
 いちいち病院に連れて行ってやってもらうと診察料を毎回取られて高額になるので、
 一番ストレスのかからない(そして経済的にも毎回病院に行くよりはやさしい)自宅で自分たちがやる、というのが一般的。
 言うまでもなく「自分の愛犬愛猫にこんな針刺すのか」という精神的ダメージはでかく、
 正直点滴の時間は少なくない時間拘束される。
 慣れれば500ml15分くらいで本読みながらできるけど、最初のころは40分くらいかかってた。
 これに参って点滴をやらなくなるという人はたいへん多いのだそうだ。
 針を刺すコツは「しっかり気持ちを持って、一撃で決めるつもりでスピーディに」。
 不安がって慎重に刺すのは最悪。不安が動物に移って暴れるし、慎重に刺すぶん痛い箇所もゆっくり通過し痛い。
 あと、動物が動いて針が外れるのを防止する目的で、チューブなどをテープで体に固定する人がたまにいるらしいけど
 そーいうときはとっとと抜けたほうが安全。
 というか固定してると動いたときどこに刺さるか判らずかえって危険なのでやめたほうがいい、と獣医さんから言われた。
 点滴する量は獣医さんと相談しながらやっていく。簡単な血液検査してクレアチニンとBUNが上がっていたら増やすという感じ。
 我が家の場合、2日1パックを1回から、最後は1日1.5パックを2回にまで増えた。
 ちなみに、点滴の方法は静脈に刺すやり方ではなく皮膚の下に点滴を貯めていく感じ。皮下点滴という。
 この貯まった点滴が夏は冷えて気持ちいいのか、点滴をやりだしてからは夏もやたら元気だった。


 ホルモン
 これは日常じゃないけど。
 腎臓の役割で血液を作るホルモンを出すということを書いたけど、
 慢性腎不全に陥るとこれがあまり出ない。なら外から注射か何かで入れればいいという発想。
 実際効く。らしい。フラフラは改善するし食欲も戻るとのこと。
 推定で話しているのは、これをはじめる前後でもぐが逝ってしまったから結果を知る術がなかった。
 このホルモン、犬猫用なんてものはなく人間用のを使用する。
 ということは異物になるわけで、長く使ってると免疫システムにひっかかり効きが鈍ったり効かなくなったりする。
 もうひとつ積極的に使わない理由は価格。はっきりいって馬鹿高い。犬猫って基本的に保険利かないので・・・。
 そのため、わりと後期になって使う場合が多い。


獣医さん
長期戦だけにひとつの病院で面倒見てもらうのが一番だけど、やっぱりどうしても合わない獣医さんてのはいると思う。
こればっかりは飼い主との相性もあるし、犬猫との相性もある話なので。
そーいうときは変えるしかないけど、あっちこっち変えまくるのも正直どうかと思う。
長期戦だけに、これまでどーいう経過をたどって今の体調なのか、誰が知ってるのかわからなくなるのはわりと怖い。
できれば紹介状書いてもらうのがベストだとは思う。
俺はわりと獣医さんは信用してるタイプなので(+ホントに親身に相談や質問に答えてくれた)
獣医さんを変えるという発想はあんまりなかったけど、
もし、薬の効能や副作用、血液検査の項目の質問に対して答えを濁したり返答がないような獣医さんだったら変えてたかな。
自分たちが飼ってる動物に説明できない薬はちょっとやりたくないし。


散歩
散歩のしかたを変えるとかそーいうのではなくて、散歩してるときに会う人が。
この病気はわりと痩せてくるし見た目にも分かるので、ほぼ確実に「痩せましたねー」くらいは言われると思う。
それは別に隠すことでもないし「腎臓がちょっと悪くて」とか言えばだいたい理解してくれる。
問題はその先。
「じゃあ食べなきゃ」とか言ってバッグの中からおやつを取り出すような人がいるんだよたまに。
まさにそれを制限してるのに台無しもいいところ。
速攻で止めさせるか、自分がもらって「家で食べさせますよ」とか言っておいてそっと処分する、などするのがいいかと。


さいごに
やっぱりシロートの言うことはシロートだし、知識も所詮は付け焼刃。
専門的なことはホント獣医さんに効いたほうが早いし確実です。伊達に医者やってるわけじゃない。
ただ、点滴だけなら今からでも動物病院でバイトできそうなくらいやったなあ。
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by zilzal999 | 2010-02-04 21:59 | 日記のようなもの
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