生まれてはじめて見たレースは、オグリキャップが勝ち、タマモクロスが2着に負けた有馬記念。
だったと思う。 かなり記憶があいまいなのです。 手がかりは母親が「有馬記念とは今年一番強い馬を決めるレース」と言っていたこと、 そして、タマモクロスという名前を見たこと。 この条件に合致するレースって、これしかないんですよ。 このときは小学生だったためそれ以上興味を持つわけがなく、 オグリキャップのMCS→JC連闘、感動のラストランなぞ知る由もなく、 時は中学生のころまで流れます。 次のかかわりは、中学の友達が「トウカイテイオーっていうすごく強い馬がいるんだ」としゃべったこと。 当時の私の中では「東海帝王」と勝手に脳内変換されており、 滅茶苦茶な名前の馬もいるもんだな、と思ってました。 当然、それ以上話が続くことはありませんでした。 急速に私と馬券が近づいてきたのは、高校2年になってからです。 競馬を趣味とするクラスメイトと「ダビスタ」の流行。 この二つが複雑に絡み合い、だんだんと競馬というものをテレビを通して見るようになっていきました。 トウカイテイオーの奇跡の復活。 ライスシャワーの復活と悲劇。 ナリタブライアンの3冠達成。 すべてはテレビを通して記憶に残っていきました。 ただ、この時点ではその凄さや悲しさの価値がわからないままでした。 私が高校3年のころ、わが弟が競馬学校に受験しに行きました。 それについていった私は、そこでついに馬券デビューを果たしました。 ついでに中山競馬場デビューも果たしました。 まあそこでは実際に馬は走ってなかったわけですが(東京開催だったからね) 競馬場がとてつもなく広いところであったのにびっくりした記憶があります。 そして馬券も初的中。 忘れもしません。雨の降る中スガノオージが逃げ切った毎日王冠です。 マークシートの書き方もわからず(窓口のおねーさんに聞いた)、 馬券の種類も何がなんだかわからず(これも窓口のおねーさんに聞いた)、 買った馬券はドージマムテキからスガノオージ、トロットサンダー、イナズマタカオー、ジェニュイン、カネツクロスへ 100円ずつの馬連。 本当はトロットサンダーから買う予定だったのですが、買い間違えてこんなことに。 しかも買い間違えて万馬券が当たるという、これ以上ないくらいのビギナーズラック。 高校生の時分でなにやってんだという意見は、この際「時効」という言葉ですべて水に流そうと思います。 もう10年たってるしね。 それはともかく、馬券という魅力を、私という人間に刻み込むには十分すぎる出来事なのでした。 高校を卒業して横浜に移り住んでからは馬券三昧。 関西GI前日に馬券を当てて、京都競馬場にも何度となく行きました。 馬見たさに北海道にも何度も行きました。 中央だけでは飽き足らず、大井をはじめとする地方競馬にも足繁く通いました。 ネット上で競馬を通じて友人もできました。 大勝ちして馬券仲間にメシをおごった記憶もあれば、 大惨敗して帰りの電車賃くらいしか財布に残ってないときもありました。 アメリカと韓国に出張したときに、海外競馬も経験しました。 ・・・生涯の馬券成績はというと、それはもう恐ろしいくらいに負けているでしょう。 生涯どころか年間通してもプラスになりましたなんて年はあったとは口が裂けても言えず、 せめて「月間でプラスでした」と言えるくらいでしょう。 しかし、競馬や馬券を通じて知り合った人たちと金銭的な負けとを比べると、 「そんなものは些細なものである」と胸を張って断言できます。 まあ、それ以外にも競馬を通じて体験したことはいろいろプラスになっているんだけれども。 どうにも、私という人生と馬券とは、切っても切れない関係になりそうです。 ということで、これからも馬券はやめられそうもないのでごめんなさい。 > カミさん 小額勝負に徹してるので許して。
by zilzal999
| 2005-06-07 18:42
| 日記のようなもの
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